« メタミドホスの夏がゆく | トップページ | 暴言大臣 中山成彬 »

2008/09/27

メラミン混入問題と中国

中国産の牛乳にメラミンが混入されていたことによる影響が全世界に広がっている。
乳製品以外にも、これまで中国から輸出された様々な製品が問題を引き起こしてきたが、今回のは影響範囲が格段に大きいように思われる。

日本でも事故米が食用に転用されていたりと、あまり中国のことをとやかく言えない面もあるが、中国の場合、それとは同等に扱えない大きな問題があるような気がする。

日本では、食品についての検査は衛生面など安全性を確かめる目的で行っているが、タンパク質の含有量を多く見せかけるための故意の薬品混入などは想定していないという。
昔はそういうズルいことも想定し、そのための検査もしていたらしいが、そういう業者が淘汰されたり、モラルが向上したためか、とにかくズルいことは現在では想定していないという。(雪印の事件は、再利用による衛生面の問題が原因だった)

ところが中国では、そういった今の日本とは別の次元のことが起こったわけだ。
日本だけではない、世界のほとんどの国で、そういったことは想定していなかっただろう。
そういうことが起きるのは前述の逆で、そういうズルい業者が存在し、モラルが低いから、というのがその理由になるのだろう。

では、これはどうすれば無くなるのか。
まず一つめ。ズルい業者が存在する余地がなくなれば良い。
市場がそういう業者を退場させていけばいなくなるだろう。
そしてもう一つ、モラルの問題。
これもプロのプライドとして、やってはいけないことはやらない、という姿勢を身に付けてもらうことだ。

だが、中国という広大な国でこれらは実現可能だろうか?
いろんな報道を見ている限りでは、どうも明るい見通しを持てない。

とにかく、中国という国は大きい。そして人口も多い。貧富の差が激しく、公的機関の幹部が企業と癒着するなどして監督が行き届いていない。
中央政府がいくら大国のメンツにかけて厳しく対応しても、「上に政策あれば下に対策あり」といわれるくらいお上に対する反抗的な精神を持つ人達の国である。今、そこにさらに拝金主義というエンジンが付いているのだから、いくら政府が取り締まろうが、モラルやプライドよりも金ということになっていて、いつまでもいたちごっこで改善は望めない気がする。
10億の民がすべてある程度豊かになればさすがに少しは落ち着くだろうが、果たしてそんな時は来るのだろうか。来る前にあることが起きるのではないかと危惧している。

それは有害な食品や偽造品など、あらゆる害悪をまき散らす国として世界が中国を見ることである。
オリンピックでもCGやら口パクやら、それまでの世界の常識からするとちょっと「?」なことがあったが、そういうものを「無問題」とする中国を、自分達とは異質の集団と見たり、排除しようとする傾向に走ることである。
21世紀の「黄禍論」といってもいい。

アメリカをしのぐ大国となっていく以上、中国の一挙手一投足はどうしても世界に大きな影響を与えずにはいられない。アメリカが軍事であちこちを突つき回したのと同様、中国は自国の産品によって世界をしっちゃかめっちゃかにするのかもしれない。大国である以上、そういうことはある程度避けられないのだろう。
軍産複合体が国の中心にあるアメリカが軍事で世界を振り回すように、多民族ではあるけれど一党独裁で、言論や政治的自由がない大量の人口を擁する中国という国が抱える矛盾や問題が、そういう形で噴き出し、世界に波及するのも仕方の無い事だろう。

だがそれが21世紀の「黄禍論」となって自国を不利にしないよう、気をつけてもらわなくてはならない。
アメリカの場合、ソフトパワーの魅力が負の部分を打ち消していたが、中国はどうやってそれをするのだろう?
少なくともパンダだけに頼ってはいられまい。

|

« メタミドホスの夏がゆく | トップページ | 暴言大臣 中山成彬 »

「ニュース」カテゴリの記事

「社会」カテゴリの記事

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

「行政」カテゴリの記事

コメント

中国のメラニン問題は業者モラルの問題だけではないかと。
中国における乳製品は、石油等と同様、国民の生活必需品として政府より国民の重要商品としてコントロールされている。現在中国のCPIは凄い勢いで上昇しているが、重要商品で有る乳製品は政府より厳しいチェックを受けている為容易に店頭小売価格を上げることが出来ない。結果、家畜飼料の高騰に見合う分の利益が確保できない業者が不正を犯してしまったのかと。
日本では政府が価格のコントロールを行った場合補助金が農家等に支払われるが今回の事件は中国政府の農家に対する補助が十分でない為、起こるべきして起こったのでは無いでしょうか。
品質に対する要求UP→家畜肥料等コストUP→価格そのまま→低品質飼料使用→メーカー要求に不適合→不正

この件は中国のみならず日本の事故米とも共通する部分ではないでしょうか。
当たり前に起こりうる事かと。世の中がおかしい。
高品質を求めるならそれなりの対価を支払うべき。

乱文にて失礼いたします。

投稿: 中国在住者 | 2008/09/29 00:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95373/42611050

この記事へのトラックバック一覧です: メラミン混入問題と中国:

« メタミドホスの夏がゆく | トップページ | 暴言大臣 中山成彬 »