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2008年5月6日

2008/05/06

知事、人件費問題解決策です

橋下知事は人件費について様々な手当を廃止するという。

確かに本俸は少なくても、実際には様々な手当があり、それらによる収入を含めれば実際にもらっている額が多くなるのは事実だ。

自分がもらったことのある手当は(大阪府ではない)「高所作業手当」「特殊勤務手当」「宿直手当」「水防待機」というようなものだった。「高所作業手当」は、確か20メートル以上の高さでの作業に従事した時に600円払われるというものだったと思う。「特殊勤務」は地下15メートル(記憶不鮮明)以下や、有毒ガスの発生しているところなど危険な場所で作業する場合で、これも600円くらいだったと思う。そして宿直は5,000円だったと思う。

妥当性については、その時々によるというのが実感。実際、高所作業というのは高層の県営住宅の屋根の上に登って避雷針を検査した時にもらったが、工事用の柵もない傾斜のある屋根を歩くのはかなり怖かった。つまづいて転んだら即死、600円じゃ済まない。高所恐怖症の人には無理な仕事だと思った。
特殊勤務は経験がないが、これも検査のためにマスクをつけて下水管の中にジャブジャブ入っていったりするもので、かなり危険で嫌な仕事だ。場合によってはもっと欲しいと思う場合もあるだろう。
宿直は当たり外れがあって、何もなければ良いのだが、何かあれば寝てなどいられない。それでそのまま翌日の勤務だ。最近問題になっている救急医と比べればずっと楽だけど、順番が回ってきたときだけ責任を背負う、その重さは結構なものだった。また、災害に備えてエアコンの切れた部屋でただじっと台風の過ぎるのを待ち、そのまま翌朝の仕事という事もあった。食事代は出たが横になる場所もなく、宿直より体はきつかった。

とはいえ、民間企業など世間の一般と比べた場合、それらはどうなのだろう?
請負業者と一緒に現場を回り、向こうは手当無し、こちらは手当付きというのはやはりなんとなく「いいのかな?」という気にならないでもない。
そもそも仕事だからやるべき事をやるのは当然なわけで、手当というのは負荷が大きい事に対する見返りだが、それは下手をすると当初の負荷の範囲を狭めることにもなるし、細かい事を言い出すとどこに線を引くかで収拾がつかなくなる。

ところで公務員の給与制度における最大の問題、というか疑問点は、その硬直性だと思っている。
夕張市のようになれば一気にぎりぎりの水準にまで下がってしまうが、どうして途中で止められなかったのかという点。
思えば就職難と言われていた頃、役所も採用を控えたし、財政状況も悪化していった。けれども給与水準はさほど下がったわけではない。民間企業なら業績に応じてボーナスの額が下がり、さらには人が減らされる。役所は解雇ができないから採用を抑制するが、ボーナスが半分にカットされたりしたわけではない。当時、役所だけこんなに安泰で良いのだろうかと思ったりした。もちろん給与水準は民間企業を調査・比較してバランスを取っているのだが、果たしてそのやり方で正しいのだろうか?

民間企業では基本的に報酬は業績に連動する。最近では配当を重視して労働者に還元されない傾向が強まっているが、本来役所と比較対象の企業は何の関係もない。単に近所の同じ規模の企業と足並みを揃えているだけだ。だが実はこれが正しくないのではないかと思う。役所だって、報酬はその業績に応じて受け取るようにするべきではないだろうか?

つまり、自らの懐具合と事業への評価から給与水準を決めるべきではないかということだ。
事業個々の必要性を住民参加で決めていくという方法はすでに導入している自治体もあるが、それをさらに押し進め、報酬と連動させてはどうかということ。事業や組織単位の成果主義といって良いかもしれない。
また財政状況が悪くなった時だけ報酬を減らされるのではやる気も失せるが、成功し、評価された時はそれに応じて報酬が増えるしくみを取り入れるのだ。そうすれば財政再建が必要なときには自律的に事業費の抑制に動くことになるし、逆に財政状況が良くなれば報酬も増え、事業拡大もできる。
手当といったみみっちいものではなく、仕事の成果を直接感じることができるようにするのだ。そのことで職員の士気を上げ、パフォーマンスを上げることができるのではないだろうか。

その時重要なのは、国や業者と結びついた議員ではなく、住民の声を聞き、その評価を受けるという点にある。それが本来の地方自治の姿でもあるが、それには住民の意識が高くなければ成立しない。(自主財源も必要だが)そのためにはまず住民の生の声を聞いている市町村と一体となることや、組織内部でやる気のある人材を適材適所で配置するなど、これまでの組織と人事制度のあり方を根本から変えていく必要がある。

大阪府を廃止するとか、橋下知事は大きなことを言ったのだから、言った以上はそれくらいのことはやって欲しい。誰もできなかったくらいの地方自治の大改革を大阪がやるという、それくらいのつもりで先進的で具体的なビジョンを示し、行動して欲しい。

ちなみに御堂筋のイルミネーションに20億使うってのは個人的趣味としか思えない。そもそもイルミネーションは神戸や東京ですでにやっていて、ただの二番・三番煎じだし、歴史のあるパレードを犠牲にしてまでやるべき事じゃない。どう見ても中身のない単なるキンピカの成金趣味・・・(あんたは平成の太閤秀吉かっての)

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