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2007年3月23日

2007/03/23

原発事故の隠蔽

あちこちの電力会社が点検中の原発の事故を隠していたことが明るみに出た。中には臨界に至る事故もあったというから驚きだ。

原発は不人気な施設の中でも最たるものだろう。かといって電気を使う以上、どうしても必要だ。だから設置するためには「絶対に安全だ」「心配いらない」と住民に説明してやっとこさ建設にこぎ着けることができる。

しかし一旦出来上がってしまえば、一番大きな山は超えたということになってしまい、安全管理への緊張感が緩む。けれども外部には安全だと言って作った施設だから、たとえ事故があっても「事故がありました」とは口が裂けても言えない。だからどこまでも隠し通す。関係者達たちも、事故があったなんて、絶対に信じたくないことに違いない。そんな本音と建前のよじれた関係があったのだろう。

それに、電力会社というのは役所以上に役所的なところだ。これは身をもって体験したことがあるので良くわかる。需要家と接する職場の社員はまだしも、本社ビルにいる人達はほとんど自分たちの組織のことしか考えていないと思われる。それくらい彼らと世間の意識のギャップは大きい。

こういった事故、それと隠蔽行為をなくすには、事故の情報をオープンして、そこから学ぶことでいかに次の事故を防ぐかといった前向きな思考を持てるようになるしかないだろう。けれどもこれは電力会社に限ったことではないが、組織というのはどうしてもそういう情報を出すことをマイナス方向にとらえ、やりたがらない。それは日本の社会全体に言えることかもしれない。
しかし、そういった事なかれ主義を打破していくことこそが本当に大切なことだと思う。

組織だけでなく、われわれ一般の国民もそれを理解しする必要がある。それが、隠蔽を悪とする考え方を育て、本質的な議論を進める支えにもなるはずだ。

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