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2007年2月23日

2007/02/23

偽装請負

偽装請負・非正規雇用の問題は少子化問題とも無縁ではなく、年金など長期的な視野に立った時の様々な問題の一つでもある。
経営者の立場からすると、簡単に人減らしをできるこういった非正規雇用はとても有り難い存在だ。キヤノンのように中国・韓国の企業との厳しい競争にさらされている企業ではとてもおいしい労働力に違いない。

http://www.asahi.com/job/news/TKY200702160138.html

しかしこれによるとキヤノンは長年そういう身分で尽くしてきた人たちよりも、新規採用を優先するらしい。どこまでも資本の倫理を優先させた、なんとも冷酷で温情のかけらもない企業だとの印象を拭えない。トヨタでは非正規雇用を正規雇用にしていくという動きである事を考えるとなおさらである。

両社の業界における位置を考えると、キヤノンの方がより厳しい競争にさらされているとかいうことがあるのかもしれないが、それにしても経団連会長を出している企業の行動にしてはあまりに冷酷で、しかも堂々としていることに驚きを禁じ得ない。

ただ、働く側からすると、工場が海外に移転してしまえば働き口さえなくなってしまうので、それよりは有り難いという面がないでもない。実際アメリカの場合、IT企業がインドに外注するようになったため、国内のIT技術者が職にあぶれるといった問題が起きている。

実はキヤノンの中途採用募集に応募したことがある。
不採用通知の届く早さには驚いた。きっと採用する人物のイメージみたいなのがものすごくはっきりとしていて、その枠から少しでもはみ出ていればすぐにアウトになるのだろう。経営にはスピードが大事、そのとおりだ。まあそのことについて特に不満があるわけではない。だが、この会社で正規雇用として働いている人たちに、会社の居心地はどうなのか聞いてみたい。

御社は働きやすい企業ですか?
非正規雇用の人たちのことについて考える事はありますか?


いくら経営環境が厳しくても、大企業にはそれを言い訳に不利益を誰かに押し付けないで欲しいと思う。その程度の次元の話にしてしまうのではなく、より一段高い見地から進むべき道を考えて欲しい。
そうでなければ、自分の首を絞める事になるのではないだろうか。

少なくともここ数ヶ月の間、偽装請負に関して名前が出た企業は、個人的にイメージがかなり落ちている。経営者はそこまで思いを致すべきだ。
でないと、そのうちかつてアメリカであったような「日本車潰し」パフェーマンスみたいな「○○社製デジカメ潰し」パフォーマンスをされても仕方ないだろう。働く人の尊厳をナメるなよ、と言っておきたい。

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