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2007年2月17日

2007/02/17

六カ国協議と拉致問題

六カ国協議が一応の前進を見て、あとは北朝鮮がどう実行していくかに注目が集まっているが、拉致問題の進展なしには動けない日本としては厳しい状況が続く。
そもそもアメリカが解決に向けて前向きになり、直接対話に応じた時点でこうなることは分かっていたのだが、拉致問題の解決を看板に掲げる安倍政権としては、たとえ孤立しても妥協することはできない。

しかしその一方で拉致問題の進展は日朝間の関係を劇的に変える特効薬でもあるはず。なのになぜ北朝鮮は拉致問題を解決しようとしないのだろう。

拉致事件は金正日が直接指示したことであり、一部の被害者は政権中枢と深いつながりがあるため情報を漏らしたくない、メンツを守るため解決済みとの姿勢を翻せない、政権維持に必要なエネルギー支援を得るために払うべき代価ではない、・・・結局は金正日がそんなふうに考えているからなのだろう。

しかし日本人は今ではもう北朝鮮のひどい内実については、たいていの事をメディアを通じて知らされているから、今さら何を聞いても驚かないと思う。ただ解放された人たちの生の姿を見た時、その肉声を聞いた時、リアリティの肉付けがされるだけだ。

しかしそれによってどれだけ北朝鮮のマイナスイメージが膨らもうと、実際に何がしかの進展があれば日本としても支援に向けた動きを取るための動きはしやすくなる。
日本の支援など必要ない、アメリカさえ動かせればそれでいい、日本はアメリカを動かすための道具にすぎない、一時しのぎの付き合い相手でしかない、北朝鮮はそう思っているのだろう。

同じたくさんの拉致被害者を抱える韓国がこの問題の解決に熱心でなく、拉致問題に固執する日本が孤立しやすいという足下を見た北朝鮮の日本軽視の態度はまだしばらく続くのだろう。

救出への光はまだ見えず、道のりも遠いのかもしれないが、六カ国協議で決まったことが関係国の思惑通り実現されていくのかについてはまだまだ不透明な部分も多く、途中で再び行き詰まったとき、また北朝鮮が新たな動きに出ることがあるかもしない。

どちらにせよ日本にとって忍耐の時が続く。

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