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2005年4月27日

2005/04/27

技術系職員の資質

 役所では、技術系の職員の場合、その専門分野は非常に細分化されており、その異動先も限られている。そのため、職種によっては本当に限られた、似たような仕事ばかりさせられるはめになる。
特に土木工事などに関わる職種では、技術に直接関わるという事で「技術屋」としてのプライドを持つ場合が多く、自分の専門分野にどれだけ詳しいかが評価されたりする。しかしその評価はあくまで仲間内のことであって、納税者からの評価というわけではない。

 役所のような組織で、しかも一般市民から距離のある仕事をしていると、どんどん感覚がズレてくるものである。そういった仲間内の評価というのは、実際には全く無意味なものである。
しかしそういった世間の感覚を忘れてしまった内部の人間は、ますます狭い世界の内輪の評価だけを気にすることになってしまう。技術系の場合、それは技術という小さな世界の穴に入り込んでしまうことであり、行政という大きな枠で物事を見られなくなってしまうことでもある。そういった職員はもはや公務員ではなく単なる技術者と言った方が良い。

 しかしそれでも土木など行政が主導的な分野なら技術者としての価値は十分にあるが、その周辺のメーカーが主導的な分野では、技術者なんて存在し得ない。なのに本人たちは技術者であるとか、そうでなくてはならないと思い込んでいたりする。そうとでも思わなくては自分たちの存在意義が否定されてしまうからでもある。限られた仕事しか与えられず、狭い世界しか見られなかったために、そんな歪んだ職員ができあがってしまうのである。

 使う側にとっては、職種とポストを固定しておけば使いやすいのかもしれないが、今の制度ができてもう50年も経つのに全く変わりないなんてふざけた話である。せっかくの職員の能力を育てて引き出そうとせず、単なる将棋のコマとしてしか見ていないことで、大きな損失を生んでいるのだ。

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