« 2005年4月19日 | トップページ | 2005年4月21日 »

2005年4月20日

2005/04/20

地方議会の実態は?

 昨日は大阪市議会での議員に対する厚遇が明るみになった。交通費や施設の利用に多額の便宜を図っていたというのである。
残念ながら、というか、あまり驚くことはなかった。なぜなら、もともと議会なんてそんなもんだろうと思っていたからである。特にあれだけの厚遇を市の職員に対して行っていることを知りながら、何もしてこなかった彼らである。所詮は同じ穴のムジナだ。そもそも彼らに一体何を期待できるだろう、どんな存在意義があったのだろう。

 私自身は仕事の上で地方議員と接する機会は滅多にないが、それでも地方議会が開かれているときは、質問内容を目にすることがある。だがそれ以外では後援会の見学ツアーを見かける程度だ。特定の議員とつながりのない一般の市民にとっては、地方議会、議員とは全く顔の見えない存在だろう。
しかしそれは大半の国会議員でも同じこと、まあ良いだろう。でも選挙の時、国会議員ならどこの党に属するかで選択の判断とすることもできるが、地方議会の場合、国会のように勢力図がはっきりしているわけでもなく、分かりにくい。とオール与党体制というのも珍しくない。
特に大阪市の場合、労組も当局も議会も、みんな一つになって「一緒に渡れば怖くない」と、やりたい放題にやっていたように見える。日本式「和」の精神が間違った形で実践されたというのか、全く情けない限りだ。

 こういうことが起きる原因は、結局は似たような者が集まるというところにあると思う。
いかにあるべきかというような理屈、建前よりも、対立を避け、人間関係がスムーズに行く事を優先し、最後は金で解決、というような体質ができやすいからだ。たとえそれに批判的であっても、様々な便宜を与える事で懐柔し、やがて共犯として取り込んできたのだろう。その結果ますます公金に対する感覚が鈍くなっていく、といった具合だ。実利を重んじる浪速商人感覚というのか、それでも景気が良くて税収があれば問題にはならなかったのかもしれないが、残念な事に事態は最悪の方向に向かった。

 そのようなことを許した原因の一つは、戦前の日本のように、皆が「一丸」となって一つの方向に突き進んだからである。大阪市ほど規模の大きい都市なら、もっと多様な利害が衝突しておかしくないのだが、バブルに踊らされた面はあるにせよ、どうしてもっとオープンにして多様な意見をぶつけ合い、考えてこなかったのかと思う。情報公開の面でも大阪市は最下位クラスで、あらためてその体質の問題点が浮き彫りになっている。

 こういった間違った方向での「和」と、それと表裏一体の情報隠しは市民に不幸をもたらした。
その事を十分認識し、対立や議論を怖がらず、異質なものと正面から向き合う姿勢が求められている。それは仕事としてはしんどいことだが、ある意味当たり前の事でもあるし、カラ残業をするより本当の残業をして手当をもらうことにもなるわけだし(情けないが・・)そういう大変さの中にこそ仕事の面白さも埋まっているわけで、労組もしょうもないことを言うべきではない。そうやって働く姿を見て市民も納得するのだ。まずは不透明な身内の結託よりも、市民の側を向くことから始めて欲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年4月19日 | トップページ | 2005年4月21日 »